ハンドメイドに興味があって自分で作った作品を売りに出したいなら、委託販売を利用するのも1つの手です。
ですがお店によっては、固定で月額の委託料がかかる場合もあります。
今回はその手数料を含めて、委託販売について詳しく解説します!
委託販売の手数料の相場は?
ネット委託販売店の場合
販売の手数料は、20%~50%です。
個人運営のネットの雑貨屋さんやセレクトショップは20%~40%くらいが相場ですが、そのお店が楽天に出店していたりするとそこからさらにお店が手数料を引かれたりするので50%くらいになることもあるようです。
半分も持っていかれてしまうなんて驚きですよね・・・!
実店舗の委託販売の場合
販売の手数料は、30%~60%です。
お店の人気や知名度にもよりますが、ほぼほぼ30%~40%の間におさまります。
それ以上の40%~60%というのは、そのお店が商業施設や百貨店に出店する場合お店側もマージンを取られるため、その時だけ掛け率が変わるケースがあるという意味のパーセンテージです。
手数料はどれ位を目安にしなければならない?
手数料は多く見積もって40%くらいを目安にすると良いでしょう。
手数料以外に材料費や送料などの経費もかかるので、これ以上手数料が高くなると利益が出ず赤字になってしまう可能性もあります。
委託販売店を選ぶ8つのPOINT
1.SNSがしっかり稼働しているか
今の時代SNSは必須です。
たくさんのSNSのフォロワーさんがいてネットでの影響力があるお店ならなおGood!
SNSの発信が積極的なお店であれば、自分の代わりに商品を紹介してもらうことが可能です。
また、お店からの発信がアクティブということは、お客様を楽しませようと努力しているお店だと言えます。
もしもやっていない場合でも、固定のお客様がいて人気のお店もたくさんあります。
ただしその場合、お店の様子は先に確認しておいた方が良いでしょう。
自分のお客様となりそうな年代の人、趣味嗜好の人がお客様の中にいるかどうかをチェックすることは重要です。
2.オーナーさんやスタッフさんの投稿内容は好感が持てるか
SNSやブログを活用されているお店であれば内容をチェックし、
- お店の方がどんな風に書いているのか?
- 他の作家さんをどのように紹介しているのか?
などを一度見てみましょう。
書き方でそのお店のスタッフさんの人となりがわかります。
3.メールの文面はコピペではないか
誠実に対応してくれるお店かどうかをチェックするため、メールの文面にも注目しましょう。
人と作品をきちんと見てくれた上でのメールなのか、きちんと見極めることが大切です。
今後良い関係を築いていける相手かは、メールの文面がコピペではないかからも判断できます。
4.取扱い作家の作品がかぶっていないか
すでに同じジャンルで価格帯があきらかに低いものが既に取り扱われていると、自分の作品と比較の対象になることもあり売り上げにつながらないことも予想されます。
まだそれほど知名度がないと自覚のあるハンドメイド作家さんは、取扱いジャンルや作品のテイストがあまりかぶっていないお店を選択されるといいでしょう。
5.看板メニューが自分の作品とあっているか
そのお店の看板メニューを目指してやってくるお客様が、どういった作品を好まれるかよく考えてお店選びをしましょう。
例えば和物のお店にモダンなプラスチックのバックがあったら、違和感を覚えるはずです。
自分の作品のテイストと明らかに違うお店を選択すると、売り上げにつながりません。
6.条件が明確か
- 返品の場合の送料は誰がもつか?
- 売上金はどうやって支払われるか?
- その振込手数料はどちらが持つか?
これらは、とても大切なお話です。
こういったお話を明確にしておかないと、後々問題が起こることもあります。
最初にお店からの譲れない条件がきちんと提示されているお店は、安心です。
最近では規約、契約書、覚書などがあるお店もあります。
内容は必ずチェックして、わからないところは文書として残るようにメールで聞いてメールでお返事をもらうようにしましょう。
7.ビジネスに徹することができるお店か
お店によっては、自分の作品以外のお店の商品を一緒に拡散するのが必須という条件のお店もあるようです。
あくまで作家さんは作品を作り、お店に納品するのがお仕事です。
自分が好きでやる分には構いませんが、負担になるようなルールがお店にあるようならそういったお店は避けた方が賢明でしょう。
8.近所にあるとなお良い
お店の雰囲気や客層などを知るには、近場で自ら出向いて納品できる距離であるに越したことはありません。
お店が近くなら、一度委託販売する前に実際の店舗を見に足を運ぶといいでしょう。
また、他の作家さんの作品がどんな感じにディスプレイされているかなども見に行くと参考になります。
委託販売店に依頼する4つのメリット
1.チャンスが広がる
委託販売店に依頼すれば、自分以外のお店のスタッフさんなどが自分に代わって作品を宣伝、販売してくれます。
お店によっては納品のたびにSNSに掲載したりしてくれるので、宣伝効果も抜群です。
自分では思いつかないセールスポイントをアピールしてくれるので、その分チャンスが広がります。
また、ショップカードにネット販売のURLなどを記載しておけば、作品を気に入ったお客さんがネットショップからリピート購入してくれるという可能性もあります。
2.実際に作品を手に取ってみてもらうことができる
近年ネットでの売買がさかんですが、「実物を見ずに買うのは不安」という声もまだまだきかれます。
実店舗での委託販売なら実際に手に取って触ってみてもらえるので、良い作品なら売れる可能性が高いです。
3.出品したり発送する手間がない
ネット販売の場合、作品を写真に撮って説明を書いてお客さんとやり取りして梱包して発送して、とかなり時間がかかります。
委託販売の場合接客や販売はお店のスタッフさんが行ってくれるので、最初に作品をまとめて納品すればそのあと手間がかかりません。
販売の手間が省けるので、集中して作品を作ることができます。
4.クレームが少ない
ミンネやメルカリなどのネット販売と違って実物を見て購入してもらえるので、思っていたのと違ったといったイメージの差がなくクレームも少なくてすみます。
委託販売店に依頼する4つのデメリット
1.手数料が高い
ネット販売の手数料は10%前後のところが多いですが、委託販売の場合40%前後平均で取られる場合が多いです。
これが委託販売の一番のデメリットです。
なので、たとえ売れたとしても利益はネット販売よりも少なくなってしまいます。
販売代金-材料や送料などの経費-販売手数料40%=利益となります。
利益が少なくなるので、たくさん売らないと儲けを出すことは難しいです。
2.万引きなどの盗難トラブルがある
実際に店舗での販売になるので、万引きなどの盗難トラブルが起こる場合があります。
その場合ほとんどがお店から万引きや盗難などの保証はなく、損失は作家自体が負うことになります。
万引き時の補償などについても、契約時にきちんと確認しておくようにしましょう。
3.納品の手間がある
委託販売の場合、複数の作品をまとめてお店に納品します。
委託先が近所の場合は、作品を自分で持ち込みます。
その場合の交通費は、大抵の場合自己負担となります。
また、遠方の場合は宅急便などで郵送する必要があります。
その時の送料も、作家負担のケースが多いです。
中々作品が売れない場合、別の作品を納品したり入れ替えが必要なことも頭に置いておいてください。
4.値段の付け方が難しい
一度委託先に出してしまうと回収するまで値段の変更ができないので、値段をつける際はよく考える必要があります。
ちなみにハンドメイド販売店で売れる価格帯は、大抵1000円~2400円くらいまで。
そうなると、他の作家さんの作品も自然とそれくらいの価格になり、周りと値段を合わせる必要が出てきます。
おわりに
自分で作った作品を売りに出す方法として、今回は委託販売をご紹介しました。
手数料、委託販売店を選ぶポイント等、是非参考になさって下さい。
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